デンタルクリニックK院長齊藤は、
東京新聞TODAYの「すこやか生活情報」に隔月でコラムを連載しています
虫歯は痛い、しみる等の症状もあり、自ら進んで通院され歯の形を修復するなどの治療をすることが出来ます。それに対して自覚症状が出た時には歯を修復するなどという次元ではなく歯自身を失うことになる病気、それが歯周病です。
歯と歯グキの境目には2ミリ程度の溝があり、そこに毎回の食事の食べカスが蓄積されていきます。食べカスですから時間とともに歯グキの中で腐っていき、その腐った食べカスは次に歯グキを腐らせ歯がグラグラに。ここまでは自覚症状が全くなし。これが歯周病です。
食べカスが腐り始めてから歯グキが腐らずに持ちこたえられるのは3ヵ月が限界です。つまり3ヵ月に1回は歯グキの中の汚れを取らないと歯グキが腐り始めてしまうのです。歯ブラシは磨くのが上手な方でも全体の6割程度の汚れしか取れません。つまりいつも4割の汚れが残ってしまいます。しかも誰にでも磨き癖がありますので、磨き残しは大体同じ場所に。
歯周病予防のためにも3ヵ月に一度は歯科衛生士による専門的な清掃をお勧めします。