デンタルクリニックK院長齊藤は、
東京新聞TODAYの「すこやか生活情報」に隔月でコラムを連載しています
歯周病とは、歯と歯グキの隙間に食べカスが残ってしまう事により、歯グキが腐り歯が抜け落ちてしまう病気です。もし日常の歯ブラシでこの食べカスを完璧に除去する事が出来れば、歯周病という病気自体の存在を失くしてしまう事が出来ますが、残念ながら歯ブラシは磨くのが上手な方でも全体の6割程度の汚れしか取れません。通常、人の体は少々の外敵くらいなら免疫の力で排除する事が出来ます。しかし、その免疫と言う抵抗力はいくつかの全身疾患で機能が低下してしまいます。そして、それ以外で免疫機能を著しく低下させてしまうのが喫煙です。磨き残された4割の汚れに対して、体は自身の免疫力で歯周病発症に対し抵抗して行きますが、そこに喫煙習慣と言う要素が絡むと歯周病発症、進行は著しく顕著な物となってしまいます。喫煙を止める事は容易ではありません。歯科衛生士による専門的な清掃で数ヶ月に一度は食べカスを0割にしていければ、喫煙による免疫力低下での歯周病発症も防ぐ事が出来ます。